ニキビ跡 シミ

ニキビ跡がシミに!?炎症後色素沈着の特徴について

ニキビ跡を見る女性

 

ニキビがせっかく治ったと思ったら、ニキビの場所が茶色く変色し、跡がシミとなって残ってしまうことがあります。これは、炎症後色素沈着と呼ばれる症状です。

 

炎症後色素沈着は、次のような仕組みで起こります。ニキビや傷などが肌に生じると、肌は修復しようとして炎症を起こし、赤くはれたりかゆみが出たりします。

 

普通、ニキビや傷などが完治すると炎症はしだいに治まり、肌は元に戻りますが、炎症後に肌の奥にあるメラノサイトが活性化することがあります。

 

メラノサイトは、刺激に対して肌を防御するためにメラニンを放出するのですが、炎症後に活性化したメラノサイトは過剰な量のメラニンを放出してしまいます。

 

少量のメラニンであれば、しだいに肌表面に押し上げられ、最終的に古い角質とともに体外へ排出されます。ところが、大量のメラニンが一か所に集まっていると、処理しきれず、肌の奥にとどまり、シミを作ってしまうのです。

 

炎症後色素沈着は、肌の奥にあるメラニンが原因なので、肌表面を美白するだけでは簡単に白くなりません。

 

でも、時間が経つとしだいにメラニンの量は減り、色は薄くなっていきます。とは言っても、完全に白い肌に戻るには長い時間がかかり、いつまでもニキビ跡に悩まされることになりますから、適切な処置で手早く白い肌を取り戻すことも大切です。

 

ニキビができないように!ニキビの予防法や有効成分など

ニキビを気にする女性

 

ニキビができないようにするには、どのような予防法があるのでしょうか。

 

ニキビは、皮脂の過剰分泌によって起こりますし、その後の肌再生がスムーズにいかないと肌の奥にメラニンがとどまり、色素沈着が起こります。

 

ニキビができないようにして、ニキビ跡も残さないようにするには、次のような方法が効果的です。

 

脂っぽいニキビですが、じつは乾燥肌にできやすいものです。

 

肌が乾燥すると、皮脂が過剰に分泌され、毛穴詰まりの原因になります。皮脂や汚れ、汗が詰まった毛穴の奥でニキビが発生します。

 

ニキビを防ぐには、肌を清潔にし、適度な保湿をすることが大切です。そのためには、肌を清浄にし、抗炎症作用のある成分が効果的です。

 

グリチルリチン酸は、甘草の根から抽出される成分で漢方でも古くから利用されてきました。グリチルリチン酸ジカリウムと呼ばれることもあります。

 

強い抗炎症作用を持ち、化粧品などに有効成分として配合されています。グリチルリチン酸は、抗アレルギー作用も高いので、アレルギーの症状を抑える効果も期待できます。

 

ビタミンC誘導体は、美肌に効果の高いビタミンCを安定した形で肌に浸透させることができる成分です。

 

肌の奥に浸透し、コラーゲン生成をうながすので、肌再生をスムーズにし、残ったメラニンを押し出して排出する効果が期待できます。美白成分としてもよく使われています。

 

ビタミンEもニキビケアに効果的です。化粧品には「トコフェノール」と表示されていることもあります。血行を良くし、抗炎症作用および高い抗酸化作用があります。

 

肌の老化による乾燥もニキビの原因になりますから、ビタミンEを摂取することで肌のうるおいを保ち、肌の老化を防ぎます。

 

活性酸素を除去する力もあり、紫外線による肌のダメージを防いでくれます。

 

炎症後色素沈着は比較的美白化粧品が効きやすい

ニキビ跡がシミになって残る炎症後色素沈着は、肌の奥で生成されたメラニンが体外に排出されず、肌の内部に残ってしまうことで起こります。

 

若々しいうるおいたっぷりの肌であれば、肌の奥で新しい肌細胞が次々に作られ、古い細胞は肌表面の角質層に押し上げられていきます。

 

残ったメラニンも古い細胞とともにしだいに押し上げられて表面に出て、衣服にこすれたり洗われたりして肌からはがれ落ちます。

 

ところが、乾燥して弱った肌の場合、メラニンはいつまでも肌の奥に残り、蓄積されてシミが濃くなっていきます。これを改善するには、肌を健康にみちびき、肌再生を正常に戻してくれる成分が効果的です。

 

それには、美白成分が有効です。というのも、美白成分は、肌の代謝をうながし、肌が新しい細胞を作り出すサポートをしてくれるからです。

 

美白有効成分としては、ビタミンC誘導体、アルブチン、ハイドロキノン、プラセンタエキスなどが知られています。

 

ビタミンC誘導体は、皮脂分泌を抑えるはたらきもあるので、ニキビ予防にも役立ちます。高い抗酸化作用でメラニンの生成も抑制し、ニキビ跡の色素沈着を薄くしてくれます。

 

化粧品には、リン酸アスコルビルマグネシウムなどの名称で記載されています。

 

アルブチンは、コケモモから抽出される植物成分で、ハイドロキノン誘導体とも呼ばれます。メラニン生成の過程で作用し、メラニンが作られにくくなる効果があります。

 

ハイドロキノン誘導体は、ニキビ予防に効果がありますが、ハイドロキノンはニキビ跡にも効果的です。漂白作用があり、シミやそばかすを消すはたらきがあります。炎症後色素沈着に効果の高い成分です。

 

プラセンタエキスは、哺乳類の胎盤から抽出されるエキスです。赤ちゃんを育てるための栄養が豊富で、年齢肌を若返らせてくれる効果があります。

 

肌再生の正常化をうながし、できてしまったシミを薄くする作用があります。

 

クリニックでのケミカルピーリングやイオン導入なども効果的

クリニックの看護師さん

 

クリニックでは、ニキビ治療としてケミカルピーリングが行われています。最近では、イオン導入も増えてきました。それぞれどんな方法なのか、ご紹介しましょう。

 

ケミカルピーリング

ピーリングとは、もともと「はがす」という意味です。化学的な薬剤を使用して肌表面の古い角質を取り除くのが、ケミカルピーリングです。

 

ニキビの原因となる毛穴の汚れに関しても、薬剤が角栓となっている老廃物を溶かし、取り除いてくれます。ピーリングを行った肌は、それだけでも「ひと皮むけたように」透明感が出ますが、効果はそれだけではありません。

 

古い角質や老廃物がなくなった肌は、代謝が良くなり、新しい肌細胞を作り、肌再生がスムーズになります。

 

肌の奥で作られた新しい肌細胞により、ニキビやニキビ跡が押し上げられて排出され、きれいな肌に生まれ変わります。

 

ただし、肌には刺激の強い方法なので、やり方を間違えると肌を傷める可能性もあります。

 

ケミカルピーリングに使われる薬剤は、グリコール酸、クエン酸、リンゴ酸、フルーツ酸など多岐にわたりますが、皮膚科では、肌質に合った薬剤を選び、塗布の時間も調整し、慎重に行われます。

 

イオン導入

イオン導入は、微弱な電流を用い、美容成分を肌の奥へ浸透しやすくする方法です。

 

イオン導入に使われる成分としては、ビタミンC誘導体やプラセンタエキスがあります。このような成分を肌に塗り、イオン導入器を肌に当て、弱い電流を流します。

 

電流によって、成分を肌の奥に浸透させることができますが、その効果は、ただ塗る場合と比べ、数倍〜数十倍に至るとされています。

 

ただし、肌には強い刺激になるので、毎日の長時間の使用は逆効果です。週に1〜2回、間を十分に開けて短時間で行います。

 

ニキビ跡をひどくさせないための洗顔法や洗顔料の選び方は

洗顔をする女性

 

ニキビ跡を悪化させないためには、肌をそっとしておくのがいちばんです。

 

とはいっても、毎日の洗顔を辞めるわけにもいかないし、スキンケアもする上でどうしても触れてしまう機会もありますよね。

 

肌は刺激を受けると防御のためにメラニンを生成する仕組みになっていますから、洗顔でこするのは逆効果。ここでは、洗顔の際に気をつけたい点をまとめてみましょう。

 

正しい洗顔の方法は?

よく泡立てた泡で洗います。
手のひらで十分に泡立て、泡を肌に乗せ、少し置いてからぬるま湯で洗い流します。

 

この時に、グルグルと力を入れてマッサージするのは肌に悪影響を与えてしまいます。肌に乗せている間に泡が毛穴の汚れに吸着しますから、無理にこすって落とさなくてもきれいになります。

 

手のひらや指が直接肌に触れないかのように、そっと泡を洗い流しましょう。

 

最後に、タオルで拭く時も、ゴシゴシこすらないように。そっと押し当てて水分を吸い取るようにすれば十分です。

 

洗顔料の選び方は?

スクラブでこするのは刺激になるので避けましょう。美肌作りには、泡立てて使う洗顔料が向いています。

 

肌を清潔に保つことは大切ですが、あまり洗いすぎるのも良くありません。毛穴の汚れを落とし、必要な皮脂は残してくれる適度な洗浄力の洗顔料がおすすめです。

 

厄介な大人ニキビと思春期ニキビとの違いは?

美人の母娘

 

ズバリ、年齢が違うと言ってしまうとそれまでなのですが、要は若い肌と年齢肌との肌質の違いがニキビの違いにつながっています。

 

思春期ニキビは、10代の肌にできるニキビです。この時期は成長ホルモンが豊富に分泌され、その影響で皮脂分泌がとても活発です。

 

洗顔が不十分であると、すぐに毛穴詰まりを起こし、ニキビが発生します。ニキビができる場所は広範囲で、顔全体のあちこちに同時にできるのが特徴です。

 

一方、大人ニキビは、20代以降にできるニキビです。

 

10代の若者はホルモンバランスが不安定でニキビが生じていたのに対し、大人になってからは、食生活や睡眠不足、化粧品の影響などの生活習慣が原因の1つになります。

 

中年に差し掛かるとホルモンバランスが乱れるようになり、肌に影響が出ます。

 

大人ニキビの要因はさまざまですが、直接の原因としては、肌の乾燥が挙げられます。生活習慣やホルモンバランスの乱れによって肌が乾燥すると、乾燥した肌を守るために皮脂が過剰に分泌されます。

 

これにより、毛穴詰まりを起こし、原因菌が繁殖してニキビに至るのです。

 

大人ニキビは、同じ場所に繰り返しできるのも特徴です。たとえば、髪の毛や衣服が当たる頬やあごに多く生じます。

 

思春期ニキビは丁寧な洗顔を心がけたり、ある程度の年齢になったりすれば治まります。

 

一方、大人ニキビは、生活習慣の改善で症状を抑えることもできます。同じニキビでも対処の仕方が違ってくるので、どちらか自分に合った対処法を採るようにしましょう。