肝臓 シミ

肝臓の弱りとシミができる関係について

肝臓の不調に悩む女性

 

肝臓は沈黙の臓器と呼ばれるほど、かなり致命的な段階になるまで諸症状が現れにくい臓器です。

 

ただシミについては、肝臓の働きが低下することによってできることがあり、比較的な症状との関連性をつけやすい疾患といえます。

 

ではなぜ、肝臓が弱るとシミができるのでしょうか?

 

肝臓には主に「代謝」「貯蔵」「解毒」「胆汁の生産」の4つの重要な役割があります。

 

代謝

食べ物からとった栄養をそれぞれの器官に適した状態へ変える働き。その際に作り出されるエネルギーは体温の維持に役立ちます。

 

貯蔵

肝臓は伸び縮みして1sほどの血液を貯めておくことができ、他の器官が血液を必要とする時に補給する役目を果たします。また、ビタミンを貯蔵する働きもするため、肝臓が悪くなるとビタミンが欠乏しやすくなります。

 

解毒

薬やアルコールを体に害のない物質に変えたり、体内で発生したアンモニアを尿素に変えて脳への悪影響から守ったりします。

 

胆汁の生産

胆汁には、水分と混じりにくい性質を持つ脂質を乳化させ、消化吸収を助ける働きがありますが、この胆汁を作り出しているのが肝臓です。原料はコレステロールやビリルビン、胆汁酸、リン脂質など。

 

肝臓とシミの関係はグルタチオンが握る

 

肝臓の機能が低下すると「グルタチオン」と呼ばれる物質の量が減ってしまいます。

 

グルタチオンにはメラニンを黒色化する「チロシナーゼ」の働きを抑え、さらに肌色メラニンの量を増やす作用があるので、これが減るとシミができやすくなるのです。

 

「肌色メラニン」という言葉はあまり聞き覚えがないかもしれませんが、白色人種に多いメラニンで、この割合が多くなればなるほど肌は白くなると言われています。

 

また、肝臓の働きが弱まると血行が悪くなるので余分な老廃物が溜まりやすくなり、これが肝斑の原因になります。

 

顔に左右対称のシミが出てきたら、それが「肝斑」。黄色人種である日本人は特にできやすいので、十分な注意が必要です。

 

そして、血行不良はターンオーバーの妨げにもなるので、肝斑以外のシミやそばかすも当然できやすくなります。

 

肝臓の調子が戻らない限り、いくら外から高い化粧水をつけてもあまり意味がありません。

 

まずは医師の診察を受けて自分の体の状態を把握し、弱ったところを治すことから始めましょう。ただし、その間も基本的なスキンケアは続けるようにしてください。

 

シミ以外に肝臓を起因とする疾患は

問診票に記入する医者

 

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれており、非常に我慢強いという特徴を持っています。

 

それだけに、具体的な症状が出てくる頃には、すでにかなりのダメージを負ってしまっている可能性大。最低でも年に1度は健康診断を受け、生活習慣にも気を配るようにしましょう。

 

生命維持においてなくてはならない肝臓だけに、重症になると命を脅かすこともあります。

 

肝臓が弱ることによる問題(病気)には、主に次のようなものがあります。最初の兆候を見逃さず、気になることがあれば早めに受診するようにしてください。

 

脂肪肝

食べ過ぎや飲み過ぎによって肝臓に送り込まれる脂肪酸の量が増え、処理スピードが追い付かなくなって発症する病気です。進行すると倦怠感、食欲不振などの症状が現れ、そのまま放置するとやがて動脈硬化や心筋梗塞などの引き金になります。

 

自律神経失調症

肝臓が弱ると自律神経の働きに狂いが生じ、夜なかなか眠れなくなったり、感情のコントロールができなくなったりといった症状が現れます。

 

黄疸

白目や皮膚が黄色くなる状態で、肝機能の低下によってビリルビン(赤血球の寿命が尽きた時に作られる黄色い色素)が増加することによって起こります。

 

その他の自覚症状

・微熱が出る
・体がかゆくなる
・息切れしやすくなる
・手のひらが赤くなる
・お腹のあたりが腫れる
・尿が黄色くなる

 

肝臓を強化する食べ物(栄養素)は

 

私たちが口にしたのもは血となり肉となり、そして臓器となるといっても過言ではありません。

 

つまり、肝臓を強くしたければ、肝臓にとっていい働きのある栄養素(食品)をどんどん摂取するのがもっともおすすめ。

 

極端な食べ過ぎは禁物ですが、どれも自然の恵みといえる食材ですし、日頃から積極的に口にするのがいいですね。

 

大豆製品

大豆製品に含まれるたんぱく質には、必須アミノ酸が多く含まれています。

 

肝臓がいつでも元気でいられるように修復・再生するのに役立つので、味噌や納豆、豆腐などを積極的に食べるようにしましょう。

 

しじみ

しじみに含まれるタウリンは、肝細胞の再生や解毒作用の活性化を促します。

 

また、アラニンとグルタミンにはアルコール代謝に使われる酵素の働きを良くするという力があるので、味噌汁の具などに使ってみましょう。

 

ただし、しじみは健康な肝臓の強化には向いていますが、すでに弱ってしまっている肝臓には「鉄分を過剰に溜めてしまう」という問題を起こさせます。

 

「しじみ=肝臓に良い」というのは半分本当で半分は嘘なので、自分の体の状態を正確に把握した上で取り入れるようにしましょう。

 

ウコン

悪酔い予防をアピールするテレビCMでおなじみのウコンですが、クルクミンと呼ばれる成分が胆汁の分泌を促したり、幹細胞の炎症を抑えたりするのに役立ちます。

 

食べ物ではなくドリンクやサプリで摂ることになりますが、即効性があるので、お酒を飲む時は前よりも後に飲んだほうが効きやすいようです。

 

まとめ

シミ予防は健康管理から!我慢強い肝臓をしっかりいたわる

 

シミと肝臓の関係ですが、一見なんの関係もないように見えても、実は肌と内臓とは密接につながっています。

 

肌にシミや肝斑が現れたら、それは物言わぬ肝臓からのSOS。すでに倦怠感や黄疸などの症状も出ている場合は症状がかなり進行している可能性があるので、忙しくても時間を作って早めに医師の診察を受けましょう。